【自然災害対策】台風・地震に強い!防災瓦の特徴を紹介します。


家の瓦屋根が古くなってきたから、瓦を新しくしたいけど災害に強い防災瓦って何が違うの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 防災瓦の特徴とは
- 防災瓦が災害に強い理由
- 防災瓦のメリットとデメリット
防災瓦とは台風や地震に強い瓦です。
阪神大震災や大型台風などの自然災害の経験を基に、改良を重ねて開発された瓦です。
この記事を読めば、昔の瓦と防災瓦の違いが分かります。
さらに、災害に強い防災瓦を取り扱うメーカーをいくつか紹介しています。
これから瓦屋根のリフォームを検討されている方や、台風や地震などの災害に備えたいと思っている方は是非参考にしてみてください。
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防災瓦の特徴は?地震や台風などの災害に強い瓦


防災瓦は、耐震性や耐風性が高く、地震や台風に強い瓦です。
昔の瓦屋根は土の上に乗っていたり、瓦を引っ掛ける木(桟木)に引っ掛けてあるだけで、ビスや釘で固定されてありませんでした。
防災瓦は、ビスや釘で瓦をしっかり止めます。
さらに、瓦同士を連結する部分に引っ掛けがあったりと、瓦がズレや落下を防ぐ工夫がされています。
防災瓦の5つのメリット


防災瓦には、災害に強いと言われる5つのメリットがあります。
防災瓦の5つのメリット
- 耐震性
- 耐久性
- 防水性
- 断熱性
- 遮音性
それぞれ詳しく解説していきます。
①:耐震性
防災瓦は耐震性が高い瓦です。
地震の縦揺れと横揺れを再現する耐震性能試験を実施した結果、震度7クラスの地震でも瓦の落下や破損はありませんでした。
防災瓦は瓦同士をかみ合わせて、屋根に一つ一つ固定することで、大地震に耐えることができる耐震性を備えることができました。
②:耐久性
防災瓦は、耐久性が高く寿命は50年以上です。
非常に耐久性の高い屋根材であるため、サビることや色あせすることもなく、いつまでも屋根を良い状態に保つことが可能です。
将来的なメンテナンスの手間が減るので、トータルコストを抑えることができる屋根材です。
③:防水性
防災瓦は雨水が排水されやすく設計されているため、防水性が高く、雨漏り防止にも効果的です。
また、防災瓦は通気性が良く、湿気や結露に強いという特徴があります。
瓦の下に空気の層ができるように設計されているため、湿気がこもりにくく、結露しにくい構造になっています。
④:断熱性
防災瓦は、瓦の下に空気の層を作るため、断熱効果もあります。
瓦の下の空気の層は、熱を屋根裏に伝えにくく、室内の熱を逃がしにくいという効果が期待できます。
また、空気の層の断熱効果に加えて、瓦そのものが熱を蓄える容量も大きいため、断熱性の高い屋根材です。
⑤:遮音性
粘土瓦である防災瓦は、音を吸収する効果があります。
激しい雨の音や家の外の大きな音を、シャットアウトしてくれます。
防災瓦は、遮音性が高いため、静かに室内で過ごすことが可能です。
防災瓦の3つのデメリット


防災瓦にはメリットだけではなく、デメリットもあります。
防災瓦の3つのデメリット
- 割れる可能性がある
- 瓦の交換が難しい
- スレートや金属屋根より重い
それぞれ詳しく解説していきます。
①:割れる可能性がある
瓦は、強い衝撃を受けると割れてしまいます。
従来の瓦と同様に強い衝撃で割れる可能性があるため注意が必要です。
②:瓦の交換が難しい
以前の瓦は固定してないので、瓦が割れても簡単に交換できました。
防災瓦は釘やビスで止めてあり、瓦同士が引っ掛けで固定されている為、新しい瓦に差し替えるのは技術が必要です。
③:スレートや金属屋根より重たい
防災瓦は、スレートや金属屋根よりも重いという特徴があります。
ただし、瓦の下に土を乗せていた頃と比較すると、瓦屋根全体の重さは半分程度です。
屋根が重いと地震に弱いと考えている人もいますが、それは誤解です。
耐震で大切なことは、建物の基礎と構造体です。
むしろ防災瓦の屋根は、地震だけでなく強風に負けない家になります。
防災瓦の特徴は引っ掛け機能


防災瓦には、地震対策や強風対策の様々な工夫がされています。
特に瓦同士を引っ掛けるアームは、高い防災機能を持っています。
アームを使って瓦同士をロックし、台風や地震で瓦がズレたり、飛んだりしないようにガッチリ固定します。
防災瓦は1995年の阪神淡路大震災の経験から、震災の多い日本の環境に合わせて作られました。
防災瓦の取り扱いメーカー
栄四郎瓦株式会社




栄四郎瓦株式会社の平板瓦(F型)のすべてに、瓦同士を引っ掛けるジョイントフックがついており、強風や地震にも強い構造になっています。




さらに、瓦の重なり部分の水返し機能が充実しており、雨水の侵入を最小限に抑えてくれます。
鶴弥株式会社




鶴弥株式会社の平板瓦(F型)のすべてに、瓦同士を引っ掛けるハイパーアームがついており、強風や地震にも強い構造になっています。
さらに、「スーパートライ110タイプ1プラス」は2.5寸勾配から対応しており、緩い勾配の屋根にも使用できます。
新東株式会社




新東株式会社の和型防災瓦には、瓦同士をツメが固定できる機能があり、強風や地震にも強い構造になっています。
さらに、「極み」は2.5寸勾配から対応しており、緩い勾配の屋根にも使用できます。
ケイミュー社 ROOGA(ルーガ)


ケイミュー社のROOGA(ルーガ)シリーズは、割れにくく、軽いのが特徴の防災瓦です。
重さは陶器瓦の約44%程度で、ハンマーで叩いても割れないくらいの強度を持っています。
台風や地震時に何か落ちてきても、簡単には割れないので、瓦の割れによる雨漏リスクも低くなります。
まとめ:瓦屋根を変えるなら防災瓦で決まり!


今回は台風や地震に強い防災瓦について解説してきました。
近年は、ゲリラ豪雨による大雨や地震、そして大型台風などの自然災害に不安を感じている方も多いかと思います。
防災瓦は耐震性、耐風性、防水性などの防災機能が優れているので、災害対策をしたい方にはオススメの瓦です。
災害が来る前に準備をして、未然に自然災害から家を守りましょう。
屋根リフォームの参考になれば幸いです。