新築やリフォームで、瓦選びに迷っていませんか?瓦選びは、雨漏りから建物を守るだけでなく、災害時に建物やあなたの命を守ってくれる存在です。近年は、自然災害が増えてきていることから瓦の中でも軽量瓦に注目が集まっています。
そこで本記事では、その軽量さから近年注目を浴びている「ROOGA」という瓦について解説していきます。また、ROOGAのメリット・デメリットから種類まで触れているので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
▼記事を読めばこのようなことが分かります
・ROOGAの特徴
・ROOGAのメリットとデメリット
・ROOGAの種類
目次
1.ROOGAとは?
ROOGAがどういった瓦なのかについて解説していきます。ROOGAは「ルーガ」と呼び、「ケイミュー株式会社」が取り扱っている新素材の屋根材です。別名ハイブリッド瓦として近年注目を浴びている屋根材です。
1-1.ROOGAはハイブリッド瓦
なぜROOGAがハイブリッド瓦と呼ばれているかと言うと、その秘密は素材にあります。ROOGAは、「樹脂混入繊維補強軽量セメント」という素材でできているからです。通常のセメントに樹脂を混ぜて補強を加えることで、通常の陶器素材の瓦よりも割れにくい頑丈な瓦になっています。
上記の写真のように、一見すると日本でよく見かける陶器素材の重い瓦と同じように見えるでしょう。しかし、セメントに樹脂を混ぜるという独自の素材を採用することで、耐久性の向上と軽量化に成功しました。樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦は、別名「ハイブリッドPIF」とも呼ばれています。もっと簡単に説明すると、これまでよく使われていたスレート屋根(コロニアル)が瓦の形になって強度が大幅にパワーアップしたような今までにない優れた屋根材です。
2.ROOGAのメリット・特徴
屋根材にROOGAを使用すると、以下のようなメリットが得られます。
・軽量
・紫外線に強い
・頑丈
なぜROOGAに上記のようなメリットがあるのか、掘り下げてみましょう。
2-1.軽量
ROOGAといえばとにかく軽いのが魅力的です。見た目は瓦なのに、重量は瓦の約半分です。通常の平板瓦が1坪あたり約140kgなのに対して、ROOGA雅は1坪あたり約68kg、ROOGA鉄平は1坪あたり76kgしかありません。
屋根の重量を抑えることで、地震や強風の際に建物の揺れを軽減できるのが、ROOGAのメリットです。
2-2.紫外線に強い
ROOGAには、紫外線に強いという特徴もあります。なぜ紫外線に強いかと言うと、ROOGAには「グラッサコート」という特殊なコーティングを施しているからです。この特殊コーティングは紫外線に強い無機系塗膜に分類されるので、色あせしにくいのです。
コロニアル(クアッド)のように、10年ごとに足場を組んで再塗装を行う必要もありません。定期的なメンテナンスの手間を減らして、「できる限り長く、綺麗に維持したい」と考えている方にピッタリでしょう。
2-3.頑丈
ROOGAには、瓦が割れにくいという特徴もあります。セメントと一緒に配合されている繊維素材が独自の粘りを発揮してくれるので、瓦の割れやすいというイメージを覆しました。
その頑丈さを裏付けるように、ケイミュー株式会社のホームページでは、自社の耐久試験の動画を公開しています。鉄球を落下させても割れない頑丈な瓦は、長い月日が経っても大切な住宅を守ってくれるでしょう。
瓦が割れてしまうと雨漏りのリスクが高くなってしまうので、割れにくい瓦は全ての住宅にとってメリットがあります。
3.ROOGAのデメリット
ROOGAは軽くて耐久性の高い瓦ですが、メリットばかりではありません。ROOGAには、以下のようなデメリットがあります。
・費用が高い
・対応できる業者が少ない
・改修はメーカー保証適用外
3-1.費用が高い
ROOGAは瓦、スレート屋根(コロニアル)、アスファルトシングル、ガルバリウム鋼板などの全ての屋根材と比べても高額な屋根材です。
ただし、先程ご説明した通り、他の屋根材では実現できないメリットがROOGAならできます。長い月日で見ると高いコストパフォーマンスを発揮できるでしょう。
3-2.対応できる業者が少ない
ROOGAはまだ新しい屋根材で、独自の工法の為、ROOGA認定の屋根工事店でなければ工事ができません。ですので、お近くにROOGAを取り扱える屋根工事店があるかという問題があります。
また、修理が発生した時に対応できる業者が少ないです。今後、徐々に増えていくかと思いますが、現時点ではココがデメリットと言えます。
3-3.改修はメーカー保証適用外
屋根リフォームなどの改修工事の場合、たとえ新品を使ってもROOGAはメーカー保証の対象外となります。一般の屋根材には約10〜20年のメーカー保証が付いているので、保証を心配される方は他の屋根材をお勧めします。
ただ、ROOGAは耐久性に優れていて、災害時を含めて長期間使用できる設計になっています。そのため、メーカー保証を必要とする機会自体あまりないでしょう。
4.ROOGAの種類
ハイブリッド瓦のROOGAには、以下の2種類が存在します。
・雅
・鉄平
実際に見比べてみると全く違う雅と鉄平ですが、それぞれにどんな特徴があるのか解説していきましょう。
4-1.ROOGA 雅
ROOGA 雅は、モダンな見た目と存在感に特徴があります。瓦全体に和を感じさせる曲線が付いているので、日本家屋との相性がバツグンです。また、自然なエージング加工が施されているので、取り付け直後からすぐに建物に馴染んでくれるでしょう。
厚手だけれど軽い。ROOGA雅は、そんな良いとこ取りをしてくれる和風なハイブリッド瓦です。
4-2.ROOGA 鉄平
一方のROOGA 鉄平は、独自の素材感に特徴がある瓦です。自然石をモチーフにした独特の質感は、屋根全体に一層の高級感を与えてくれるでしょう。鉄平には、一枚一枚にしっかりと濃淡が付いているので、遠目で見ても通常の瓦との質感の違いが感じられます。
屋根を含めて高級感のある建物にしたいと考えている方は、ぜひROOGA鉄平を選んでみてください。
5.まとめ
今回は、ハイブリッド瓦として注目されているROOGAについて解説しました。ROOGAには、通常の瓦よりも軽く、紫外線にも強くて頑丈という特徴があります。
「大地震に万全に備えたい。」、「今の家が瓦屋根だけど、家も古くなってきたから、屋根を軽くしたい。」
そんな方にはお勧めの屋根材です。また、軽い瓦を使用することで、建物の重心が低くなり、地震の揺れや台風などの強風時にも強くなります。
ROOGAは近年の自然災害に適した屋根材とひとつと言えるでしょう。瓦選びに迷っている方は一度ROOGAを検討してみてはいかがでしょうか。
▼ROOGAのパンフレットデータは以下よりダウンロードください。
屋根材の製品紹介ページ
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