【雨漏りの応急処置】屋根の正しいブルーシートの張り方を教えます!
お客様
台風や大雨に備えてブルーシートを買ったけど、どうやって張ればいいの?ブルーシートが飛ばない方法を教えて欲しい!
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・ブルーシートを正しく張るための準備
・土嚢袋など、ブルーシートを張るためのアイテム
・正しくブルーシートを張る手順
というわけで今回は、屋根のブルーシートの張り方について解説していきます。
ブルーシートの貼り方を覚えておけば、台風や大雨などの災害で雨漏りした際に自分で応急処置ができます。
雨漏りを早めに止めることで、シミ、カビ、シロアリなどの二次被害から家を守り、家へのダメージが最小限で済みます。
ブルーシートの張り方について詳しく知りたい方は、是非参考にしてみてください。
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目次
ブルーシートを張る前の準備
ブルーシートには種類やサイズがあります。
どのブルーシートが屋根に適しているかを購入前に知っておきましょう。
適当に買ってしまうと、サイズが大きすぎて被せるのが難しかったり、薄くてすぐ破れたりしてしまいます。
ブルーシートの大きさと必要枚数
ブルーシートにはいくつかの種類があり、それぞれサイズも異なります。
ブルーシートを購入する際は、どのくらいのサイズのブルーシートが何枚必要か知っておく必要があります。
目視で瓦屋根が見える場合は、「瓦一枚あたり、縦25センチ、横30センチ」で計算をすると、どれぐらいの大きさのブルーシートが何枚必要か分かります。
たとえば、以下写真の瓦屋根にブルーシートをかける場合を考えてみます。
写真の青い部分にブルーシートを被せるには、以下の計算となります。
ブルーシートを張るときは、棟瓦をまたぐように設置しますので、縦方向に最低でも1メートルは余分に取ります。
縦:瓦の縦幅25cm✖️13枚+1m=4.25m
横:瓦の横幅30cm✖️14枚=4.2m
縦幅4.25m✖️横幅4.2m程度の広さのブルーシートが必要となります。
ブルーシートを選ぶ時の注意点
ブルーシートはホームセンターでかんたんに購入できますが、いくつか種類があります。
ブルーシートの種類によって耐久性が違うので、購入する際は品番に注意してください。
以下、注意するポイントを紹介します。
・厚みは3000番以上のブルーシートを選ぶ
・ブルーシートはハトメ付きを選ぶ
厚みは3000番以上のブルーシートを選ぶ
ブルーシートは紫外線に強いUV仕様を選びましょう。
製品番号が3000番以上の耐久性があるタイプがおすすめです。
UV仕様ではない場合、紫外線の影響で劣化が進み、2-3ヶ月で破れてしまいます。
3.6m×5.4mの大きさであれば、約1600円~2500円程度で購入可能です。
ブルーシートの商品番号 | 耐久期間 |
---|---|
#5000 | 約4〜5年 |
#4000 | 約2〜3年 |
#3000 | 約9〜12ヶ月 |
#2500 | 約7〜9ヶ月 |
#2200 | 約5〜7ヶ月 |
#2000 | 約3〜6ヶ月 |
#1500 | 約1〜3ヶ月 |
#1400 | 約1〜3ヶ月 |
#1300 | 約1〜3ヶ月 |
#1200 | 約1ヶ月未満 |
※耐久期間はあくまでも目安となり、保証されるものではありません。使用環境やメーカによって耐久性は異なります。
ブルーシートはハトメ付きを選ぶ
ハトメとは、丸いアルミ製の輪でブルーシートにロープなどを通せる穴です。
ブルーシートに土嚢袋を結び固定する為、ハトメ付きのブルーシートは必須です。
土嚢袋、はしごなどの準備もしっかりと!
ブルーシートの準備ができたら、次に土嚢袋やはしご、ヘルメットなど、作業に必要な道具も準備していきます。
土嚢袋を用意する
ブルーシートを張る時に、まずは土嚢袋を用意しましょう。
土嚢袋を置くことで、ブルーシートと屋根の間の隙間が無くなるので、風が吹き込まず飛びにくくなります。土嚢袋は ブルーシートと同様にUV仕様のものを選びます。ホームセンターでよく見る安い土嚢袋は2−3ヶ月で破れてしまいます。
土嚢袋の色は、劣化が早い白色ではなく、黒色を使用することをおすすめします。黒色が無い場合は、白色の土嚢袋を2-3枚重ねて使用することで劣化を防ぐことができます。
土嚢袋を買ったら、重りを入れます。粗めの砂利を入れることが基本です。細かい砂利の場合は、泥になって流されて、屋根を汚したり、排水溝の詰まりの原因にもなります。
紐を用意する
ブルーシートのハトメに紐を通して貼っていきますが、紐選びは大事です。紐選びを間違うと、短い期間で簡単に取れたり、切れてしまいます。
ブルーシートを張るときに一番有効な紐は、農業用などのマイカ線です。
500mで約2,000-3,000円程度で購入できます。
農業用のマイカ線は、元々ビニールハウスで使っている紐です。紫外線や風などに強く、ブルーシートを張るときにピッタリです。
はしごを用意する
平家や1階であれば脚立で屋根に登れます。
2階の屋根に登る場合は、6−7メートル程度の3連はしごを用意しましょう。
はしごを用意する時は、「認証マーク付き」のはしごがおすすめです。
事故に繋がる場合もありますので、JISマーク、SGマーク、Aマークがあるものを選びましょう。
その他、高所作業用バックや、はしご用のアタッチメントがあると安心です。
ヘルメットの準備
屋根に登っての高所作業となるので、ヘルメットの着用は必須です。
作業中に視界が塞がると危険なので、サイズの調整もしっかり行いましょう。
ブルーシートを正しく屋根に張るステップ
ブルーシートを張るには、天候とタイミングが大切です。必要な道具を揃えて、天気の良い日に作業をしましょう。
避けるべき天候は以下の4つです。
・災害時
・日差しが強い日
・風が強い日
・霜が降りている日
災害時や天候が悪い日の作業は避けましょう。作業は最低でも2人以上で行うことをオススメします。
1人で作業をしていると、はしごから落下したり、屋根の上で体調不良になったりした時の対応が遅れるので注意が必要です。
2人以上で作業を行うことで、危険リスクを減らし、安全に作業を進めることができます。
ブルーシートを正しく屋根に張る方法①
ブルーシート、土嚢袋、はしごなどの準備が終われば、実際に屋根に設置していきます。
屋根は滑りやすいので、滑りにくい靴を履きましょう。
基本的にブルーシートを屋根に張るときは、二人一組で作業を行います。バディロープと言って、同じ屋根の斜面側に人が乗らないように棟瓦を軸に左右に分かれ、一人が重り代わりとなり、一人が作業を行います。
屋根に上がる時は、6点確保(手・膝・足)をしながら、瓦で足を滑らせないように気をつけましょう。
ブルーシートを正しく屋根に張る方法②
屋根に登って、ブルーシートを持ち、屋根の棟瓦を挟みながら反対面からまたぐように修理したい面にブルーシートを広げていきます。
土嚢袋の置き方
2つで1セットの土嚢袋を棟瓦をまたぐようにブルーシートの上に置いていきます。
真ん中と両端にバランス良く置くことがポイントです。ブルーシートと棟瓦の間に空気が入らないように隙間なく置いていきます。
その後、1つの土嚢袋をブルーシートのハトメ部分に土嚢袋の紐を通し、周りをしっかりと固定します。
まとめ:ブルーシートの応急処置で雨漏りから家を守ろう
しっかりとブルーシートを張れば、一時的に雨漏りを凌ぐことができます。
災害時には屋根工事店が来てくれるまで数ヶ月かかる場合もあるので、できるだけ長持ちするブルーシートと土嚢袋を選びましょう。
ブルーシートを自分で張る時は、屋根から落下しないようくれぐれも注意してください。
屋根登りに自信がない場合や、高所が苦手な方は無理はせず、まずは業者に電話してみてください。
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