スレート屋根の特徴とメンテナンス時期を分かりやすく紹介します。

お客様

家のスレート屋根が色あせてきたんだけど、屋根のリフォームの時期が分からない。塗装?葺き替え?リフォームの方法も詳しく知りたい。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

  1. スレート屋根の特徴
  2. スレート屋根の劣化症状
  3. スレート屋根のメンテナンス時期と費用
  4. アスベスト入りのスレート屋根について

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今回は、日本の住宅で最も普及しているスレート屋根の紹介をしていきます。

スレート屋根は薄い板のような形状の屋根材で、コロニアルやカラーベストと呼ばれています。

この記事を読めば、スレート屋根の特徴や劣化症状が分かります。

屋根リフォームに適した時期が分かるので、雨漏りを未然に防ぐことができます。

スレート屋根について詳しく知りたい方は、是非参考にしてみてください。

目次

スレート屋根とは?コロニアル・カラーベストとも呼ばれる薄い板の屋根材

スレート屋根(コロニアル)

スレート屋根は、日本の住宅で最も普及している屋根材です。

主成分がセメントの薄い板で、木片パルプなどの繊維質をつなぎとして練り込まれています。

コロニアルカラーベストとも呼ばれています。

スレート屋根の特徴

スレート屋根のメリット・デメリット解説していきます。

スレート屋根のメリット

スレート屋根には主に4つのメリットがあります。

  • メリット①:軽くて耐震性が高い
  • メリット②:豊富なカラー
  • メリット③:低価格
  • メリット④:多数の施工できる業者

メリット①:軽くて耐震性が高い

スレートは薄い板状で軽い屋根材なので、耐震性が高いです。

重さは瓦の約半分程度。スレートは建物にかかる負担を軽減し、地震のときに建物が倒壊を防ぎます。

また、地震だけでなく、高速道路や幹線道路などの振動が起こる場所でも、屋根への負担を軽減できます。

メリット②:豊富なカラー

スレート屋根は、豊富なカラーがあるため、好みやイメージに合ったものを選択できます。

また、塗装ができるので、自分の好みの色に塗り替えられます。

メリット③:低価格

スレート屋根は陶器瓦と比べると初期費用が安いです。

但し、10年ごとの塗装が必要だったりとメンテナンス費用が発生します。

メリット④:施工できる業者が多い

スレート屋根は、日本での販売実績が長いため、施工できる業者も多いです。

雨漏りや不具合が起きた際に、相談できる業者も多いので解決しやすいです。

スレート屋根のデメリット

スレート屋根はメリットだけではなく、2つのデメリットがあります。

  • デメリット①:劣化が早い
  • デメリット②:塗装が必要

デメリット①:劣化が早い

スレート屋根の寿命は約20〜30年。

瓦と比べると劣化が早いです。

デメリット②:塗装が必要

10年程度を目安に再塗装することで耐久性を維持できます。

スレート屋根のメンテナンス方法と費用

スレート屋根の主な修理は以下の通りです。

スレート屋根の修理方法

  1. 色褪せ
  2. ヒビ・割れ
  3. 苔の繁殖
  4. 反り・浮き
  5. 棟板金の釘の浮き・抜け

スレート屋根のメンテナンス方法

①:色褪せ

コロニアルの色褪せ

スレートは10年程度でだんだんと色褪せが目立ってきます。

再塗装をすることで、防水機能や美観を維持できます。

塗装回数を少なくしたい方は、塗装なしで20年保てるケイミュー社のコロニアルグラッサをオススメします。

修理方法:再塗装
時期:約10年〜

コロニアルグラッサについては、以下のページで詳しく解説しています。

②:ヒビ・割れ

コロニアルのヒビ

スレートの色褪せを放置し続けると、劣化が進み、ヒビや割れに繋がります。

経過年数が10年程度で、ヒビ・割れが少ない場合は部分的に屋根材を差し替えます。

差し替えが完了してから、再塗装をします。

修理方法:差し替え後、再塗装。
時期:約10年〜

苔の繁殖

コロニアルの苔

屋根の日当たりが悪いと、スレート屋根に苔が発生します。

苔が発生すると防水機能が低下します。

修理方法:高圧洗浄後、再塗装。
時期:約7年〜

反り・浮き

コロニアルの浮き

長年の雨水の吸収と乾燥の繰り返しで、だんだんとコロニアルが反ったり、浮いたりします。

修理方法:差し替え後、再塗装。
時期:約10年〜

割れ・ヒビが複数箇所

コロニアルの複数箇所のヒビ・割れ

塗料が剥がれ、防水機能を失っている状態です。雨漏りする可能性が高いです。

修理方法:葺き替え・カバー工法
時期:約20年〜

棟板金の剥がれ

棟板金の剥がれ

板金を取り付けるために、木に止めていた釘は経年劣化でだんだん緩まります。

釘が緩まって浮いてくると、台風時に板金が飛んでしまいます。

修理方法:貫板と呼ばれる板金の下にある木を新しく取り替え、板金を交換します。
時期:約10年〜

スレート屋根の修理費用

症状修理名費用
色褪せ再塗装3,000円/㎡〜
ヒビ・割れ差し替え5,000円/枚〜
苔の繁殖高圧洗浄500円/㎡〜
反り・浮き差し替え5,000円/枚〜
割れ・ヒビが複数箇所葺き替え・カバー工法7,500円/㎡〜
板金の剥がれ棟板金交換8,000円/m〜

<費用に含まれていないもの>
足場費用、諸経費
*周辺環境、屋根の種類によって足場設置が必要となります。

スレート屋根のアスベストについて

アスベスト入りスレート屋根
アスベスト入りのスレート屋根

2004年迄のスレート屋根にはアスベストが含まれている可能性が高いです。

以前は屋根材の強度をあげるためにアスベストが使用されていました。

現在は健康被害などの問題で全面製造中止となっています。

健康被害と聞くと不安になる方もいるかと思いますが、必要以上に心配する必要はありません。

アスベストは解体などで材料を砕く際に発生する粉塵を吸った場合に影響します。

アスベストを含んでいるスレート屋根は撤去・処理費用が高いので、葺き替え工事を希望される場合はよく確認しておきましょう。

アスベスト入りのスレート屋根の見分け方については以下のページで紹介しています。

コストを抑えて屋根をリフォームするならカバー工法

みやま市 T様邸 カバー工法
アスファルトシングルを使ったカバー工法

できる限りコストを抑えて、かんたんにリフォームをしたい方はカバー工法をオススメします。

カバー工法は、今の屋根材を残したまま新しい屋根材を上に被せる工法です。

既存屋根材の撤去、処分費、アスベスト処理費などのコストを抑え、工期が短いなどのメリットがあります。

カバー工法については、以下のページで紹介しているので参考にしてみてください。

まとめ:スレート屋根は定期的なメンテナンスで長持ちします

今回は、スレート屋根の特徴やメンテナンス方法について解説してきました。

スレート屋根は初期コストが安い分、10年に1回の塗装や修理など、定期的なメンテナンスが重要です。

定期的なメンテナンスをしっかり行うことで、30年程度の耐久性を維持できます。

ちょっと屋根が古くなってきて心配…。

と思われる方は、一度お近くの屋根工事専門業社に相談されることをオススメします。

屋根リフォームの参考になれば幸いです。

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