平板瓦が選ばれる理由とは?3つの種類とメリット・デメリットを紹介
お客様
今度、屋根をリフォームしたいんだけど、平板瓦ってどうなんだろう?メリットやデメリットなど詳しく知りたい。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 平板瓦とは
- 平板瓦のメリット、デメリット
- 平板瓦の種類(F型・U型・M型)
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今回は、瓦の中でも人気のある平板瓦について紹介していきます。
平板瓦は平べったい瓦で、防災性に優れており、近年の新築住宅やリフォームによく使われています。
和洋風住宅どちらにも合わせやすいスッキリしたデザインの瓦で、人気の屋根材です。
この記事を読めば、平板瓦の種類や特徴、災害に強い理由が分かります。
これから屋根のリフォームを検討している方は、是非参考にしてみてください。
目次
平板瓦とは?防災性に優れたデザイン性も高いフラットな瓦です。
平板瓦は、平べったいフラットな瓦です。見た目から、F型とも呼ばれています。
近年の度重なる自然災害ごとに改良を重ね、より防災性の優れた瓦で災害に強い瓦です。
デザイン面でも波のある和風の瓦と違い、スッキリしたデザインで今人気の瓦となっています。
平板瓦とフランス瓦との違い
平板瓦とフランス瓦は見た目や形状は似ていますが、製造元が根本的に違います。フランス瓦は、名前の通りフランスで製造された瓦です。
日本でフランス瓦を使用するには、フランス瓦を取り扱っている業者を選ぶか、フランスから瓦を輸入するかになります。
日本でフランス型の瓦を最初に作ったのは、明治初期です。
当時フランス人の「アルフレッド・ジェラール」に製造を依頼したことから、フランス瓦は別名ジェラール瓦とも呼ばれています。
平板瓦は、フランス瓦を元に日本で製造された瓦のことを指します。
明治初期にフランス瓦の製造が始まってから、国内ではフランス瓦を真似した瓦が多く出回りました。
しかし、アルフレッド・ジェラールは、自分のブランド以外のフランス瓦は偽物だと広告を出します。
それ以降、両者は違う瓦として区別されるようになった歴史があります。
平板瓦のメリット・デメリット
平板瓦のメリットとデメリットを合わせて紹介していきます。
平板瓦のメリット
平板瓦のメリットは、以下の通りです。
メリット①:ソーラーパネルを設置しやすい
メリット②:防災性を重視した製品が多い
メリット③:デザインが良くて、建物を問わず合わせやすい
メリット④:修理・メンテナンスがしやすい
メリット①:ソーラーパネルを設置しやすい
平板瓦には、ソーラーパネルを設置しやすいという特徴があります。
F型の平板瓦は、表面に凹凸が無い平らなデザインだからです。
そのため、ソーラーパネルを設置する際に瓦との設置面積が増え、安定感が増します。
太陽光を設置する際は、既存の屋根の状態をよく確認してから設置しましょう。
劣化している瓦の上にソーラーパネルの設置はリスクが高いです。ソーラーパネル下の瓦が割れて、雨漏りした場合は修理が困難になります。ソーラパネルはなるべく新しい瓦の上に設置するようにしましょう。
メリット②:防災性を重視した製品が多い
平板瓦には、防災性を重視した製品が多いのも魅力です。
瓦同士をしっかり固定し合うことで、瓦がズレにくく地震や台風に強い特徴があります。
瓦の縁(ふち)部分には、雨水が瓦の隙間から奥へ流れ込まないよう、3重構造の水返しが付いている平板瓦もあります。
さらに、上下の重なりにも水返しが付いていて、緩やかな勾配でも水の侵入を防げるよう工夫されています。
水返しの形は、それぞれのメーカーで若干異なります。
上記の画像のようにオーバーラップロック方式と呼ばれている、強力なロックタイプの瓦もあります。
オーバーラップロック方式は、瓦にカギ部分と穴部分を作ることで、瓦同士を強固にロックできます。
メリット③:デザインが綺麗で、建物を問わず合わせやすい
平板瓦は和風の瓦とは違い、すぐに瓦だとは分かりづらいくらいスッキリしています。
曲線がほぼ無い(M型を除く)ので、和洋どちらのタイプの家にフィットし、汎用性の高いデザインをしています。
無駄のないシンプルな見た目は、規則正しく屋根に並ぶとオシャレに見えます。
瓦自体の主張が少ないので、和風洋風問わずにどんな住宅に使用しても違和感なく仕上がります。
メリット④:修理・メンテナンスがしやすい
平板瓦は日本瓦と比べ、本棟・隅棟などの仕上がりがシンプルなので、修理やメンテナンスがしやすいです。
日本瓦の場合は熨斗瓦(のしかわら)を積み重ねて仕上げるため、崩れた際の修理の手間と費用が多く必要となりますが、平板瓦の場合は基本的には熨斗瓦(のしかわら)を積みません。
平板瓦は将来の修理手間とメンテナンスコストを最小限に抑えられます。
平板瓦のデメリット
平板瓦はメリットばかりではなく、以下のデメリットがあります。
デメリット①:直射日光の影響を多少受けやすい
デメリット①:直射日光の影響を多少受けやすい
平板瓦は表面がフラットなために和型の瓦と比べると直射日光の影響を受けやすいです。
表面に熱が集まりやすく、建物内の温度が上昇しやすくなってしまいます。
また、瓦と下板の隙間も少ないので通気性も劣ります。
但し、あくまでも和型の瓦と比べてということなので、他の屋根材と比べると平板瓦は十分な性能です。
気になる方は換気棟を追加して、通気性をよくすると良いでしょう。
換気棟については以下のページで紹介しています。
平板瓦は3種類
平板瓦は通常F型と呼ばれることが多いのですが、細かく分けると以下の3種類に分類されます。
平板瓦の種類
- U型
- F型
- M型
それぞれ形状や特徴が異なるので解説していきます。
U型
U型は、平板瓦の中で基本と言われている形状です。
瓦の両端に立ち上がりがあり、水の通り道が作れるという特徴があります。
両端を立ち上げることで瓦に水が溜まりにくく、大雨が続いても安心です。
F型
F型は、瓦の両端に立ち上がりのない完全フラットな瓦です。
平板瓦の中でも最もスタイリッシュで、現代的な住宅や洋風の住宅と特に相性が良く、建物にモダンな雰囲気を与えてくれます。
M型
M型は、大きな山が2つ付いたデザインの瓦です。
山と谷の高低差が付いているので、大雨が降っても水の通り道ができて雨水が溜まる心配がありません。
まとめ:平板瓦はシンプルなデザインで防災に強い万能な瓦
今回は平板瓦の種類について紹介させて頂きました。
平板瓦はデザインに柔軟かつ災害にも強く、太陽光設置、工事費用など多方面で万能な瓦です。
「できるだけシンプルな屋根で災害に強く」
という方には、平板瓦をおすすめします。
今後の屋根リフォームの参考になれば幸いです。
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