【画像付き】分かりやすい!瓦葺き替え工事を解説します


家の瓦屋根が古いからそろそろ新しくしたいけど、どうやって工事をするの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 瓦葺き替え(ふきかえ)とは
- 瓦葺き替えのメリット・デメリット
- 瓦葺き替えの工事の流れ
というわけで、今回は「瓦葺き替え工事」について解説していきます。
瓦葺き替え(ふきかえ)は、既存の瓦をすべて撤去して、新しい瓦に交換する作業です。
この記事を読めば、瓦葺き替えのメリット・デメリットが分かります。
さらに、瓦葺き替え工事の実際の流れを画像付きで紹介しています。
これから屋根をリフォームをしたいと思っている方は、是非参考にしてみてください。
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瓦の葺き替え(ふきかえ)とは?瓦を新しくすること


瓦葺き替えとは、分かりやすくいうと屋根を全面リフォームすることです。
古い瓦をすべて撤去し、新しい瓦に交換します。
瓦だけではなく、瓦の下にある材料も新しくするので、新築同様の屋根に仕上がります。
瓦葺き替えのメリット
瓦葺き替えには3つのメリットがあります。
・メリット①:見た目が綺麗になる
・メリット②:台風や大雨の災害に強くなる
・メリット③:雨漏りを未然に防ぐ
メリット①:見た目が綺麗になる
色んなカラーやデザインの瓦が選べるので、屋根のイメージチェンジができます。
見た目が綺麗になり、家全体が新しくなったような気分になります。
メリット②:台風や大雨の災害に強くなる
今の瓦はほとんどが防災瓦で、地震や台風などの災害に強く作られています。
さらに施工方法も変わり、2022年には瓦を一枚一枚ビスで留めるガイドライン工法が施工されました。
「防災瓦+ガイドライン工法」で災害対策が一層強化されています。
メリット③:雨漏りを未然に防げる
瓦の割れやヒビなどの劣化が進んでいる場合は、雨水が瓦の下に入り込んできます。
さらに瓦の下にある防水シートが劣化により破ると、防水効果が機能せず、雨漏りに繋がる可能性があります。
早めに瓦を葺き替えることで、未然に雨漏りを防ぎ、家へのダメージを軽減できます。
瓦葺き替えのデメリット
瓦葺き替えはメリットばかりではなく、デメリットもあります。
・デメリット①:工事費用が高い
・デメリット②:数日間工事の音がする
デメリット①:工事費用が高い
瓦葺き替え工事の相場は、一般的なシンプルな切妻屋根(120㎡)で130〜150万円くらいです。
屋根修理と比べると工事費用が高いので、適切なタイミングで検討されることをオススメします。
デメリット②:数日間工事の音がする
瓦葺き替え工事は、既存の瓦の撤去や、新しい瓦の取り付けなどで、どうしても室内に音が響いてしまいます。
一般住宅でおよそ約3〜4日間は音がするので、自宅で仕事をしていたり、療養中の方がいる場合は事前に調整が必要です。
瓦葺き替えの工事期間
工事期間は家の大きさや屋根の形、作業する職人の数によって違います。
弊社の具体例を挙げると、次のようなスケジュールです。
具体例:シンプルな屋根の形をした一般住宅の場合【120㎡程度】
弊社6人の職人で瓦葺き替えをした場合、工事期間は約7日程度です。
瓦工事店は少人数のところも多いので、会社によっては日数が長くかかる場合もあります。
日程 | 人数 | 工事内容 |
---|---|---|
1日 | 5〜6人 | 古い瓦、防水シート、瓦を引っ掛けるための木(桟木)を撤去。 新しい防水シートを貼る。 |
2日 | 2〜3人 | 瓦を引っ掛けるための木を新しく取り付ける。 |
3〜4日 | 5〜6人 | 新しい瓦を屋根に上げて、取り付ける |
5〜7日 | 2〜3人 | 棟や隅と呼ばれる箇所と壁際などの仕上げ作業を行います。 最後に仕上がりの確認と、周辺を掃除して完了です。 |
*瓦葺き替えをする場合は、古い瓦をすべて撤去するので、3日〜4日程度良い天気が続くことが必要です。
*瓦を取り付け終わる4日目くらいまでは、部屋の中に音が響きます。
次では、実際の作業風景を交えながら、瓦葺き替え工事の流れを紹介していきます。
瓦葺き替えの工事の流れ
瓦葺き替え工事の手順
- 手順①:古い瓦の撤去
- 手順②:古い瓦を引っ掛ける木(桟木)の撤去
- 手順③:古い防水シートの撤去
- 手順④:新しい防水シートを貼る
- 手順⑤:新しい瓦を引っ掛ける木(桟木)取り付ける
- 手順⑥:新しい瓦を屋根に上げる
- 手順⑦:新しい瓦を取り付ける
- 手順⑧:棟・隅・壁際などを仕上げる
手順①:古い瓦の撤去


まずは、古い瓦を撤去します。瓦の枚数や、現場の状況によって、クレーンや瓦荷揚げ機を使います。
クレーン


ユニック車


瓦荷揚げ機


手順②:古い瓦を引っ掛ける木(桟木)の撤去


古くなった瓦を引っ掛ける木を撤去します。
写真のように雨漏りで、木が腐っている場合もあります。
手順③:古い防水シートの撤去


古い防水シート(ルーフィング)を撤去します。
この時、野地板(のじいた)と呼ばれる下地が傷んでいる場合は部分的に補修します。
手順④:新しい防水シート(ルーフィング)を貼る


新しい防水シート(ルーフィング)を貼ります。
ルーフィングは瓦の隙間から入った雨水を防ぐ、大事な役割をしています。
このルーフィングが経年劣化でボロボロになると雨水が入り込みやすくなり、雨漏りに繋がります。
防水シート(ルーフィング)の耐久年数は約20年〜30年です。
ただし、格安で汎用されている”アスファルトルーフィング”の場合は、耐久性が約10年程度と短いです。
格安工事をした場合、見えない部分で材料費を抑えている可能性がありますので、注意が必要です。
弊社は「改質アスファルトルーフィング」を使用していますので、約20年の耐久年数です。
ルーフィングはあまり目に入らない部分ですが、重要な役割をしています。
手順⑤:新しい瓦を引っ掛ける木(桟木)取り付ける


瓦を引っ掛けるために、屋根下地の上に一定の間隔で揃えて桟木と呼ばれる木材を取り付けます。
弊社は水抜き桟木(15×30)を標準仕様としています。
水抜き桟木は、通常の桟木と違い、雨水を水抜きである凹みを通って排水でき、雨水を滞留させない効果があります。
手順⑥:新しい瓦を屋根に上げる


瓦上げは、瓦荷揚げ機、ユニック車、クレーン車のいずれかの方法で瓦を屋根に上げます。
瓦を上げる方法は、屋根材の種類と現場のスペース、周辺状況により違います。
手順⑦:新しい瓦を取り付ける


桟木の上に瓦を取り付けていきます。
ビスでしっかり止めて、瓦が落ちないようにする引掛け桟瓦葺き工法で作業を行います。
引掛け桟瓦葺き工法は、桟木に瓦の裏側にあるツメを引っ掛けて、ステンレスビスでしっかりと留め付けます。
昔は土葺き工法が主流で、ビスや釘を使わずに瓦の下に土を敷き詰めて固定していました。
ただ、土葺き工法は瓦が落ちやすく、現在はほとんど使用されていません。
昔は地震の際に瓦をあえて落として家を軽量化し、家を守るという考えがあったようです。
手順⑧:棟・隅・壁際部などを仕上げる


なんばん(黒いもの)や漆喰(しっくい)を使い、瓦をバランス良く調整しながら、本棟・隅棟・壁際などを仕上げていきます。
仕上げは細かい作業のため、数日を要します。
手順⑨:瓦葺き替え工事完了


瓦葺き替え工事が完了しました。平板瓦を使用すると、スッキリと仕上がります。
瓦葺き替えには「10年の屋根工事保証」


瓦葺き替えは、既存の屋根をリフォームするため、工事後に不具合が起こることがあります。
そのため、弊社では工事後も責任を持って「10年の屋根工事保証」を付けさせて頂いております。
*保証適用には条件があります。以下のページよりご確認ください。
まとめ:瓦葺き替えは、防災性が大幅にアップします!
瓦葺き替えは見た目はもちろん綺麗になりますが、防災性が大幅にアップすることが家にとって大きなメリットです。
近年急増している、大雨や台風、そして地震などの災害に備えて、瓦の葺き替えを検討してみてはいかがでしょうか。
弊社では屋根点検・お見積りは無料で行っていますので、お気軽にお問い合わせください。