塗装が原因?セメント瓦塗装後に雨漏りする原因と解決方法を解説
お客様
屋根を塗装して綺麗になったと思ったら、複数の箇所から雨漏りが…。なぜ?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・セメント瓦の塗装について
・セメント瓦の塗装が雨漏りする理由
・塗装による雨漏りを改善する方法
というわけで、今回はセメント瓦塗装後の雨漏りについて解説していきます。
セメント瓦は約10年ごとに塗装のメンテナンスをすることで、約30年〜40年使用できます。
但し、塗装方法を間違えると、雨漏りに繋がるリスクがあります。
本記事では、セメント瓦塗装後の雨漏りの原因と改善方法、塗装業者の選び方を解説しています。
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目次
セメント瓦に塗装が必要な理由
セメント瓦とはセメントに砂を混ぜて作られた瓦です。
昭和30年~平成10年頃まで、主に四国地方や九州地方を中心に多くの一般住宅で使われていました。今の主流である陶器瓦と比べ安価ながらも強度があり、耐久性にも優れていますが、表面が風化しやすい弱点があります。
屋根塗装を行わないまま放置すると、塗膜が剥がれしまい、瓦の表面から水を吸収しやすい状態となり、劣化が加速します。そのため、定期的な塗装によって、セメント瓦の表面を保護し、雨漏りを防ぐことが重要です。さらに、塗装には防水効果だけでなく、美観を保つ役割があります。
セメント瓦塗装後に雨漏りする2つの原因
前述でセメント瓦塗装の重要性は解説しましたが、なぜ塗装後に雨漏りしてしまうのでしょうか。
この原因については、主に以下の2つが原因が考えられます。
- セメント瓦を補修せずにそのまま塗装した
- 縁切りをしていない(タスペーサー未使用)
セメント瓦を補修せずにそのまま塗装
既存のセメント瓦の割れや、ひび割れが酷い状態にも関わらず、補修をせずにそのまま塗装してしまうと、塗料だけでは補修できず、雨漏りが発生します。
通常の塗装業者であれば補修するのが当たり前ですが、適当な業者だったり、悪徳業者だったりすると面倒な作業を手抜きし、このような問題が発生します。
縁切りをしていない
縁切りとは塗装後の塗膜処理です。塗装後に縁切りをしていないと、塗膜が屋根材の重なり部分を覆ってしまい、雨水の排出経路が塞がれます。
排水口が塗料で埋まってしまうと、屋根に溜まった雨水が適切に排出されず、屋根材の隙間や重なり部分に水が滞留します。
結果として、梅雨時期や大雨の際に大量の雨水が滞留し、広範囲に渡り雨漏りが発生するリスクが高まります。
セメント瓦屋根の縁切りのやり方
セメント瓦塗装後に雨漏りしてしまった場合の改善方法を紹介します。
剣スコップ or 縁切り
縁切りを行う際には、剣スコップや縁切りヘラ(エンカッター)を準備してください。
剣スコップは、瓦の下に挿し込むための先端が鋭いスコップで、力をかけやすい形状になっています。一方、縁切りヘラは、瓦の隙間に差し込みやすい薄型のヘラで、エンカッターとも呼ばれています。
これらの道具を使用することで、瓦の縁を持ち上げて隙間を作る作業がスムーズに行えます。
瓦の下の隙間に剣スコップを差し込む
剣スコップを差し込む際には、できるだけ瓦の端から中央部分に向かって差し込むことがポイントです。
力を入れすぎると瓦が割れる可能性があるため、瓦の強度を確認しながら進めます。
てこの原理で瓦を持ち上げる
スコップが瓦の下にしっかりと差し込まれたら、てこの原理を利用して瓦を持ち上げます。瓦が少し持ち上がり、下に隙間ができたら完了です。
一つの作業自体は難しくありませんが、一枚一枚の瓦すべてにやる必要があるため、屋根の面積によってはかなりの時間と作業量が発生します。
屋根塗装をする際に注意すること
屋根塗装をする際は、適切な業者選びや作業方法の確認が重要です。
以下では、具体的な注意点を説明します。
- 実績のある屋根塗装業者に依頼する
- 信頼のおけるリフォーム業者に相談する
- 何でも屋には依頼しない
- 安さで選ばない
- 縁切りを伝える
実績のある屋根塗装業者に依頼する
屋根塗装を失敗しないためには、実績のある業者に依頼することです。
経験豊富な業者は、屋根の状態を正確に評価し、適切な塗装方法を提案してくれます。
また、過去の施工事例を参考にすることで、業者の技術力や信頼性を確認することができます。実績のない業者や口コミが少ない業者に依頼すると、塗装の質に不安が残り、最終的に追加の修理費用がかかる可能性もあります。
信頼のおけるリフォーム業者に相談する
屋根塗装はリフォーム業者に依頼することも多いです。
信頼のおけるリフォーム業者に相談することで、家全体の将来的なメンテナンスも考慮した提案を受けられます。
また、きちんとしたリフォーム業者であれば、請け負ってくれる塗装業者も信頼できます。
何でも屋には依頼しない
何でも屋と呼ばれる業者は、幅広い作業を請け負いますが、専門的な知識や経験が不足していることが多いです。
その結果、塗装が不十分であったり、施工後に問題が発生するリスクが高まります。屋根塗装は住宅の重要なメンテナンスの一環であり、専門性が求められる作業です。
適切な知識と技術を持った業者に依頼することで、確実な施工を期待することができます。
安さで選ばない
屋根塗装を依頼する際に、費用だけで業者を選ぶのは避けるべきです。
低価格の業者に依頼すると、使用する塗料の品質が低かったり、手抜き工事が行われるリスクが高くなります。また、安さを重視する業者は、塗装後の保証やアフターサービスが不十分であることが多いです。
屋根塗装は価格だけでなく、使用する材料や施工内容、アフターサービスの充実度などを総合的に考慮して業者を選ぶことが大切です。
縁切りを伝える
屋根塗装を依頼する際には、業者に縁切りについて事前に確認することが重要です。
信頼できる業者であれば、これらの作業を標準的に行うことが多いですが、念のために確認しておくことで、安心して依頼できるでしょう。
業者としっかりコミュニケーションを取り、作業内容を把握することで工事後のトラブルを未然に防げます。
まとめ
屋根塗装は、屋根の寿命を伸ばすために、重要なメンテナンスの一つです。
しかし、やり方を間違えると、大きなトラブルに繋がってしまいます。
塗装業者やリフォーム業者を選ぶ際は、実績があり、信頼のおける業者に依頼しましょう。
また、既に塗装後の雨漏りで困っている方がいらっしゃいましたら、近くの屋根工事専門業者に相談することをおすすめします。
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