屋根リフォーム前に知ろう!陶器瓦とセメント瓦の違い

城北瓦 屋根リフォーム前 陶器瓦 セメント瓦の違い

陶器瓦はどのように誕生して、現在に引き継がれているのでしょうか。セメント瓦とは何が違うのか知りたい。

ということで、今回は陶器瓦とセメント瓦の歴史、元となる素材、製造過程など、両者の違いを解説しています。

屋根の葺き替えを考えている方、自分の家がどんな瓦を使っているか知りたい方には参考にしてみてください。

本記事の内容
・陶器瓦の歴史と製造方法
・セメント瓦の歴史と製造方法
・陶器瓦とセメント瓦の違い

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目次

1.陶器瓦ができるまで

1-1.陶器瓦の歴史

平城京

陶器瓦は、古代中国の周時代に使われていたことを示す遺跡(紀元前900年頃の遺跡)が西安近くで見つかっています。陶器瓦が日本へ伝来されたのが飛鳥時代、588年のこと。日本書紀に「百済から瓦づくりの技術者が渡ってきた」とはっきり書かれています。彼らによって作られた瓦は、飛鳥寺の屋根に使われたといい、その後近畿地方から全国に伝わっていきました。

当初は藤原京、平城京、長岡京の宮殿などごく一部の場所に使用が限られていましたが、戦国時代にかけては戦国武将の城寺社仏閣などでも見られるようになります。江戸時代に入ると軽量化された瓦が作られ、武家屋敷等の家屋にも用いられるようになりました。陶器瓦が一般家庭に普及するようになったのは明治時代に入ってからです。昭和に入ると工業生産品として大量生産体制が作られ、昭和20年代から急速に普及するようになりました。

1-2.陶器瓦の材料と製造方法

城北瓦の屋根リフォーム 和水町

陶器瓦の材料は主に粘土です。粘土を使って作る瓦には、大きく分けて2つの種類があります。それは製造方法で違ってくるわけですが、製作の際に釉薬(ゆうやく)といううわぐすりをつけてから焼く釉薬瓦がいわゆる陶器瓦にあたります。釉薬はガラス質になっていて、防水性耐久性に優れているのが特徴です。岩石が風化してできた粘性の強い土を採掘し、これらを混ぜ合わせてすりつぶしていきます。程よく細かくした後に水を入れ、粘土の硬さを調整します。この練る工程で粘土内の空気が抜けていき、粘りが増していくのです。

その後、瓦の形に圧縮・成型する工程へと入ります。現在ではプレス機を使って行うことが多くなっています。成型後1日から2日かけて乾燥させます。色みや艶出しを行うため釉薬を塗ったあと、1,000~1,250度程度の高温度に調整した窯で1日以上かけて焼きます。長時間高温で焼くのは、焼き締めることで温度の変化にも強い丈夫な瓦を作るためです。

こうして凍結しても割れない瓦ができあがります。このようにして作られた陶器瓦の寿命は50年以上です。メンテナンスの手間が省けるなどメリットが大きく、現在では屋根葺き替えなどを行う際にも広く用いられています。

2.セメント瓦ができるまで

1-1.セメント瓦の歴史

街並み

セメント瓦は文字通り、セメントで作られたです。誕生したのは昭和14年ごろ、石綿の配給が軍事優先経済によってストップした事情が大きく影響しています。それまでアスベストを使って厚みを増した石綿スレート屋根から、セメント瓦(厚型スレート)が作られるようになったのです。当時は四国九州地方を中心に広く用いられ、全国的に普及しました。

セメント瓦は、耐火性に優れるほか、寸法精度も良く、いろいろな形に加工できるほか、色のバリエーションも豊富で、施工のしやすさが特徴です。当時は陶器瓦よりも安価だったため急速に普及しました。形や意匠も多く、和洋問わず、さまざまな外観にフィットします。ただ、セメント瓦の寿命は陶器瓦と比べると短く30年程度です。10年スパンの定期的な塗り替えやメンテナンスが必要な瓦です。

1-2.セメント瓦の材料と製造方法

石灰石

セメント瓦は、セメント(石灰石)が主な素材です。これに水をまぜモルタルを作り、洋風、和風、フラット型などの形にプレス成型して乾燥させます。その後高温で焼き、完成させます。セメント瓦は品質が均一で耐火性と施工性に優れており、またデザインによってオリジナリティを出すことができます。この点は陶器瓦にない特徴といっていいでしょう。

セメント瓦には陶器瓦のように釉薬が使われておらず、そのため表面の耐久性が劣ります。日光や風雨への露出で、塗装がはがれやすくなりますが、はがれたまま放置すると今度は本体のセメント部分も劣化してしまいます。そのため定期的なケアは欠かせません。最近ではセメント瓦は素材の価格高騰によって生産が少なくなり、新たに屋根葺き替え工事を行う場合、陶器瓦を使用するケースがほとんどです。

3.まとめ

城北瓦の新築屋根工事 玉名

ここまで陶器瓦セメント瓦の歴史、製造過程などをご紹介してきました。素人の方は一目見ても陶器瓦セメント瓦の区別が付きにくく、またご自身のお家の屋根に使われている瓦がどちらに当たるのか、ご存じでない方もいらっしゃるかもしれません。もしお住いのお家が築30年以上たっていて、屋根のメンテナンスや塗り直しもしたことがないという場合は注意が必要です。セメント瓦である可能性があるため、できれば専門業者に一度屋根の状態を見てもらったほうがよいでしょう。

セメント瓦は通常10年程度で塗りなおしが必要で、20年から30年で葺き替えが必要となる素材です。放置すると破損による雨漏りや、飛散によって近隣の建物や通行人に損害を与える可能性もあります。ちなみにセメント瓦は現在ほとんど製造されていないので、予算に余裕があれば屋根の全面葺き替えを行い、陶器瓦の屋根に変えてみてはいかがでしょうか。メンテナンスの手間もかからず、丈夫で長持ちですからおすすめです。ただし、屋根リフォーム(葺き替え)は費用も結構かかりますので、早めに点検・お見積もりをして計画的に準備されると良いかと思います。

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この記事を書いた人

屋根工事専門の城北瓦株式会社で営業・マーケティングを担当。経験豊富な弊社営業・職人スタッフ監修の基、この記事を執筆しています。お客様のライフサイクルに合わせたご提案を心がけております。

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