大牟田市 | セメント瓦の塗装塗膜の縁切り不足による雨漏り修理

今回は福岡、大牟田市の雨漏り修理をさせて頂きました。セメント瓦のご自宅で、瓦の塗装後に雨漏りが始まったそうです。そこで私たち屋根専門業者がすぐに思いつくのが『塗膜』です。瓦と瓦の隙間に塗料が固まって、排水できなくなる問題です。通常は塗装後に塗料が固まったら瓦と瓦の隙間を空ける『縁切り』作業をします。塗装業者のWebサイトなどを見ると基本作業として記載されています。これを忘れてしまったのが原因です。ここでは問題箇所と解決方法を紹介しています。
※写真は実際の工事記録写真からの抜粋となります。写真写りが悪い場合がございますので、ご了承ください。
\ ドローン屋根点検・見積もり無料 /
屋根工事 案件概要
工種 | 塗膜による雨漏り修理 |
工事場所 | 福岡県 大牟田市 |
工事日 | 2019.9 |
屋根点検で見つかった問題箇所

既に雨漏りしていた為、ブルーシートがかけてありました。ただセメント瓦自体は大きな損傷はなく、パッと見では分かりません。普通の方だと『何で雨漏りしているの?』と思います。

瓦をよく見ると、再塗装した時の塗料が瓦の隙間に固まって詰まっています。この『塗膜』が雨漏りの原因と思われます。

本来なら大雨や台風時に横から入った雨水は、下に流れきちんと排水できる構造になっています。この出口部分が塞がったことで、雨水が逆流し、瓦の下に溜まり続け、雨漏りに繋がります。雨漏りを長く放置すると瓦の下にある野地板(下地)も腐ってしまいます。その場合、『瓦の葺き直し+下地(野地板)の張り替え』となり工事費用も高額です。既に雨漏りをしているので、早急に改善に取り掛かります。
*()は専門用語です。
雨漏り修理工事開始

ヘラなどでもできますが、塗料の固まり具合によっては力が必要ですので、剣スコップをテコの原理で使用した方が作業が早いです。全ての瓦に隙間を作ります。

再塗装はされていますが、古いセメント瓦なので、作業中に瓦が割れる可能性があります。予備瓦を用意しておきましょう。瓦全体の損傷がひどい場合は『屋根リフォーム』をお勧めします。
【福岡・大牟田市】塗膜処理による雨漏り修理完了

塗装後の『縁切り』をきちんとしていれば、必要のない工事だったでしょう。何故この作業を忘れてしまったか理由は分かりませんが、『お金を払って瓦を綺麗にしたら、雨漏りした…』では困りますよね。業者を選ぶ際はその場で即答せずに、まずは地元の詳しい方や、インターネットなどで調べることをお勧めします。約30年以上経過しているセメント瓦でしたら、塗装ではなく新しい瓦や他の屋根材で『屋根リフォーム』を検討されることをお勧めします。