【熊本市西区】誤った塗装処理が原因の雨漏り|部分葺き替えで修理

今回は、熊本市西区のお客様から雨漏り修理のご依頼をいただきました。
使用されていたセメント瓦は経年劣化が進んでおり、以前の震災後に行われた修理では誤った塗装やコーキング処理がされていたことが原因で、逆に雨水が逃げ場を失い、瓦内部に水が滞留して雨漏りが発生していました。
今回は、問題箇所の瓦を一度すべて取り外し、防水シートと排水口を適切に整備し、新しい瓦を設置する部分葺き替えを行いました。
\ ドローン屋根点検・見積もり無料 /
工事概要
工事の種類 | 雨漏り修理 |
修理内容 | セメント瓦の部分葺き替え、防水シート張り替え、板金排水処理 |
工事場所 | 熊本市 |
施工期間 | 1日 |
工事日 | 2019年10月 |
施工の流れ | 瓦塗装による雨漏り修理
ステップ①:現状確認

屋根の最上部に近い本棟周辺で雨漏りが発生しており、ルーフィング(防水シート)が破れていました。

セメント瓦には再塗装がされていましたが、縁切り処理がされておらず、さらにコーキングで隙間が完全に埋められていたため、雨水の逃げ場がない状態に。
このような状況では雨水が逆流し、瓦の内側に滞留しやすく、防水層が破損して雨漏りが発生してしまいます。

本来は上記のように雨水が瓦の下に入っても、隙間から流れ落ちる構造となっているため、構造の修復が必要です。
ステップ②:既存瓦の取り外し

問題箇所の瓦をすべて撤去。内部を確認すると、本来であれば板金を使って水を逃がすべき排水口が、灰色のなんばん(南蛮漆喰)で埋められており、ほとんど排水できない構造になっていました。これも雨漏りの大きな原因です。
ステップ③:防水シート(ルーフィング)の張り替えと桟木の取り付け

新しいルーフィングを丁寧に貼り直し、瓦を引っ掛けるための桟木(さんぎ)を設置します。ここまでの工程で、屋根の防水性・通気性の再構築が完了します。
ステップ④:板金加工による排水口の再整備


以前は排水口がふさがれていましたが、今回はガルバリウム鋼板を加工して、正しく排水できる構造を再現しました。これにより、雨水は適切に流れ、再び屋根内部に侵入することはありません。
ステップ⑤:新しい瓦を取り付けて完成


劣化していた瓦を部分的に新しいセメント瓦へ差し替え、防水板金を下に挟み込む形で丁寧に仕上げました。これで雨水の逆流・滞留を防ぎ、安心して住み続けられる屋根になりました。
ビフォー・アフター | 誤った施工を正しく再構築


施工前:再塗装されたセメント瓦に縁切りなし、隙間はコーキングで密閉。排水できず逆流。防水シートは破れ、雨漏りが発生。
施工後:防水シート・瓦の取り替え、排水口を板金加工により確保し、雨漏りの原因となる箇所を改善。
担当者のコメント
今回は、過去の修理が逆に雨漏りの原因となっていたケースでした。塗装やコーキング処理は、施工方法を間違えると瓦本来の排水機能を阻害し、屋根の寿命を縮めてしまう恐れもあります。
今回のように、屋根内部に雨水が入り込んでしまうと、構造材の腐食や広範囲な雨漏りに繋がることもあるため、早期の点検・補修が非常に重要です。
見た目は綺麗でも内部で問題が起きていることも多いため、「最近雨音が気になる」「シミができたかも?」といった小さな異変も、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
- 瓦の塗装って必ず必要ですか?
-
セメント瓦は塗装によって防水性・美観を保ちますが、誤った方法での塗装は逆効果です。
「縁切り」がされていないと、雨水が排出されずに瓦内部で滞留して雨漏りの原因になります。 - 瓦のコーキングはしてはいけないのですか?
-
本来、瓦の隙間は排水のために確保されている構造です。隙間をコーキングで完全に埋めてしまうと、水の逃げ道がふさがれて逆流しやすくなります。構造に合わないコーキングは避けるべきです。
- セメント瓦はどれくらいで劣化しますか?
-
一般的に30〜40年程度で劣化が進み、色あせ・ヒビ割れ・防水性低下が目立ってきます。10〜15年ごとに点検・塗り替え・部分補修をすることで、より長持ちさせることが可能です。
- 一部だけ瓦を交換することはできますか?
-
はい、部分的な葺き替え対応も可能です。被害が小さいうちに補修すれば、費用を抑えて屋根全体の寿命を延ばすことができます。
無料点検・相談受付中|熊本市西区の雨漏り修理は城北瓦へ
城北瓦では、熊本市西区を含む地域密着で30年以上の実績があります。部分補修・葺き替えまで対応可能です。ドローン屋根点検、無料見積りも行っておりますので、お気軽にご相談ください。