ガルバリウム鋼板は、耐久性や耐震性が高く、とても人気のある屋根材です。最近のモダンなデザイン住宅にも合う屋根材で、多くの建築デザイナーも好んで使います。
耐久性が高いと聞くけれど、どれくらい長く持つのか疑問に感じている方もいるのではないしょうか?また、他の屋根材と比較して、どんな特徴があるのかも気になるところだと思います。
本記事では、ガルバリウム鋼板の耐久年数と特徴について解説します。屋根材やリフォームに詳しくない方でも、わかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
▼記事を読めばこのようなことがわかります
・ガルバリウム鋼板の基本情報
・ガルバリウム鋼板の耐久年数
・ガルバリウム鋼板の特徴と注意点
・断熱材一体型のガルバリウム鋼板
・ガルバリウム鋼板の縦葺きと横葺き
目次
1.ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板は、金属製にもかかわらずサビにくく、耐久性の高い屋根材で人気があります。ガルバリウム鋼板は、アメリカで開発されたアルミニウムと亜鉛合金のメッキ鋼板の名称で、アルミニウム55%、亜鉛4%、シリコン1.6%で作られています。
デザイン性が高いため、最近の建築家に好まれ、特に若い層から需要が高いです。また、加工しやすく軽量といった特徴もあるため、外壁材としても人気があります。
2.ガルバリウム鋼板の耐久年数
ガルバリウム鋼板は耐久性の高い屋根材のため、しっかりとメンテナンスを行っていれば、40年以上の使用を十分に期待できます。製鋼会社のJFE鋼板がテストの結果は、ガルバリウム鋼板は40年以上の長期耐久性があるという評価でした。
ただし、建物の立地や施工方法、メンテナンス方法によって耐久年数は前後します。一般的な耐久年数は、25年~35年と言われています。
3.ガルバリウム鋼板の特徴
ガルバリウム鋼板には、屋根材として優れた3つの特徴があります。
・デザイン性が高い
・防震性が高い
・サビにくい
3-1.デザイン性が高い
ガルバリウム鋼板は、デザイン性が高いという特徴があります。金属屋根のため、どの色でも、洗練されてシャープな印象を与えます。カラーバリエーションも豊富なため、最近の建築デザイナーが、スタイリッシュな建物を建築するために多く採用しています。
3-2.耐震性が高い
ガルバリウム鋼板は、耐震性が高い屋根材です。耐震性が高いという特徴は、屋根材として必要な特徴のひとつでしょう。トタン屋根と同じように非常に軽いため、建物に負担がかかりません。とても軽い屋根材であるため、既存の屋根材を新しい屋根材で覆うメンテナンス方法のカバー工法にも、適した屋根材です。
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屋根工事のカバー工法(重ね葺き)について解説します。
3-3.サビにくい
トタンなどの他の金属製の屋根材と比較してサビにくい屋根材です。先に亜鉛が犠牲となって鉄の腐食を防止するという機能があります。また、アルミニウムが主原料のため、他の金属製の屋根材と比較してサビにくいのです。
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4.ガルバリウム鋼板の注意点
ガルバリウム鋼板は、優れた屋根材ですが施工時はデリケートに扱う必要があります。工事中の鉄粉を上手く処理しないと貰い錆びが発生してまうこともあるため、施工に慣れた信頼できる専門業者に依頼する方が良いでしょう。
また、軽量で薄い屋根材のため、遮熱性と遮音性が劣ります。ただし、これらの特徴は商品開発努力のおかげで、遮熱性と遮音性を備えた素材と一体型のガルバリウム鋼板を施工することでカバーできます。
▼ガルバリウム鋼板の遮熱性と遮音性について詳しく知りたい方はコチラからどうぞ。
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5.断熱材一体型のガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板は、裏面に硬質ウレタンフォームやポリイソシアヌレートフォームがついている商品があります。
これらの素材が裏面にあると、遮熱効果と遮音効果が期待できます。追加工事なく屋根材のグレードアップできるため、現在は断熱材一体型のガルバリウム鋼板の施工が一般的になっています。ガルバリウム鋼板の弱点をカバーできるため、大変オススメです。
6.どっちを選ぶ?ガルバリウム鋼板の縦葺きと横葺き
ガルバリウム鋼板は、一般的に採用されているデザインには、縦葺きと横葺きの2つがあります。屋根が縦じま(ストライプ)に見えるものが縦葺きで、横縞(ボーダー)に見えるものが横葺きです。
縦葺きの美しい縦のラインは、シンプルでシャープな印象です。雨が降っても、雨水が屋根をスムーズに流れます。雨水が屋根に溜まらないため、雨漏りしにくいという特徴があります。緩い勾配の屋根でも、施工が可能です。横葺きは、デザインが豊富で複雑な形状にも対応できるという特徴あり、様々な建物や住宅で採用されています。
コロニアルの形状に合わせて施工するカバー工法では、横葺きが採用されます。緩い勾配の屋根で横葺きは雨が溜まりやすくなるため、オススメできません。
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7.まとめ:ガルバリウム鋼板はメンテナンスで40年以上の耐久性がある
今回は、ガルバリウム鋼板の耐久性について解説させていただきました。ガルバリウム鋼板は、金属製にもかかわらずサビにくく、耐久性の高い屋根材です。
定期的なメンテナンスで40年以上の耐久性のある長寿命の屋根材であるため、しっかりとメンテナンスを行うようにしましょう。放置してしまい、寿命が20年程度になってしまうのは、あまりにも残念です。
カラーバリエーションも豊富で、複雑な形状にも対応しています。最近の建築デザイナーが好む注目の屋根材です。ガルバリウム鋼板が気になっている方は、ぜひ検討してみてください。
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