【注目の屋根材】ガルバリウム鋼板の耐久年数と特徴を徹底解説!

【注目の屋根材】ガルバリウム鋼板屋根の耐久年数と特徴を徹底解説
お客様

ガルバリウム屋根って最近よく見るけど耐久性はどうなの?屋根の特徴を知りたい。

今回は、こんな疑問にお答えします。

本記事の内容

・ガルバリウム鋼板とは
・ガルバリウム鋼板屋根の耐久年数
・ガルバリウム鋼板屋根のメリットとデメリット
・ガルバリウム鋼板屋根は縦葺きと横葺き

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今回は、ガルバリウム鋼板屋根について解説していきます。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛合金でメッキされた耐久性の高い屋根材です。

この記事を読めば、ガルバリウム鋼板の耐久性や特徴が詳しく分かります。

さらに、ガルバリウム鋼板屋根で、より快適に過ごすための対策を紹介します。

ガルバリウム鋼板屋根について詳しく知りたい方は、是非参考にしてみてください。

目次

ガルバリウム鋼板(GL)とは?

荒尾 ガルバリウム 屋根工事03
ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板は、アメリカで開発されたアルミニウムと亜鉛合金でメッキされた耐久性の高い屋根材です。

主に以下の素材で作られています。

・アルミニウム55%
・亜鉛43.4%
・シリコン1.6%

ガルバリウム鋼板は、スタイリッシュさが際立つデザインで、流行りの箱型モダン住宅によく使われています。

これまでは屋根と言えば「瓦」と「コロニアル」が主流でしたが、2017年に新築で使われた屋根でガルバリウム鋼板が1位となりました。

この人気の屋根材にはどんな特徴があるでしょうか。

次ではガルバリウム鋼板屋根の耐久年数を他の屋根材と比較してみます。

ガルバリウム鋼板屋根の耐久年数

スクロールできます
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板
瓦
スレート
コロニアル
アスファルトシングル
アスファルトシングル
耐久性25-30年50年20-30年20-30年
重さ6kg/㎡45kg/㎡18kg/㎡12kg/㎡
各屋根材の耐久性比較

ガルバリウム鋼板屋根の耐久年数は25年〜30年程度です。

金属屋根のなかでも耐久性が高く、屋根材として十分な力を発揮します。

製鋼会社のJFE鋼板のテスト結果では、ガルバリウム鋼板は40年以上の長期耐久性があるという評価でした。

ただし、建物の立地や施工方法、メンテナンス方法によって耐久年数は前後します。

長く保つには定期的に、しっかりメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板屋根のメリット

ガルバリウム鋼板には、3つのメリットがあります。

メリット①:デザイン性が高い
メリット②:耐震性が高い
メリット③:サビにくい

メリット①:デザイン性が高い

ガルバリウム鋼板は、デザイン性が高いことで人気です。

金属屋根のため、どの色でも、洗練されてシャープな印象を与えます。

最近の建築デザイナーが、スタイリッシュな建物を建築するために多く採用しています。

メリット②:耐震性が高い

一般的には金属は重いものですが、ガルバリウム鋼板は金属の薄い板(1mm程度)ということで、軽量性が高いことも特徴です。

家の建材の負担も軽く、地震の揺れにも強いです。

重さは瓦屋根の5分の1程度。

ガルバリウム鋼板を使うことで、家の重心を下げることができるので、耐震性が高くなります。

さらに、重ね葺きなどのカバー工法ができるため、屋根のリフォーム分野でも活躍しています。

メリット③:サビにくい

ガルバリウム鋼板は、トタンなどの他の金属製の屋根材と比較してサビにくい屋根材です。

トタンの場合は10年〜20年程度でボロボロになってしまいますが、ガルバリウム鋼板の場合は、25年〜30年以上持つと言われています。

亜鉛メッキの防食作用、アルミメッキの保護作用を持つため、特に酸性雨に強く、トタンの3倍〜6倍の耐久性があります。

ガルバリウム鋼板屋根のデメリット

ガルバリウム鋼板はメリットだけではなく、他の屋根材と比べ劣る点もあります。

デメリット①:音が響く
デメリット②:暑い
デメリット③:沿岸地域は錆びやすい

デメリット①:音が響く

ガルバリウム鋼板は、金属素材であるため、屋根瓦やストレート屋根と比較して、振動が伝わりやすい素材です。

少し気になるといった程度ですが、雨音も響いてしまいます。

そのため、防音材を下地に引いたり、断熱材とガルバリウム鋼板一体型の屋根材を使って補強して、リフォームをする場合もあります。

デメリット②:暑い

金属製の屋根は本来熱を通しやすい性質なので、他の屋根材と比べると遮熱性が劣ります。

そのため、最近では遮熱塗装を施した製品が増加しています。

デメリット③:沿岸地域は錆びやすい

大牟田市 ガルバリウム K様邸 屋根一部葺き替え工事

ガルバリウム鋼板はサビにくいとはいえ、金属は海の潮風に弱いです。

沿岸部に車を置いておくと錆びやすいのと同じ原理で、屋根も通常より寿命が短くなります。

海が近い住宅の方は、他の屋根材をおすすめします。

次では、ガルバリウム鋼板の弱点をカバーする方法を紹介します。

ガルバリウム鋼板屋根で快適に過ごす4つのポイント

ガルバリウム鋼板屋根で快適に過ごすには、以下の4つポイントを押さえておきましょう。

ポイント①:屋根色
ポイント②:遮熱塗装
ポイント③:断熱一体型
ポイント④:建物全体で考える

ポイント①:屋根色

遮熱性を高めるには、白系の淡い色かシルバーがオススメです。

しかし、白系は屋根が光を反射しやすかったり、汚れが目立ちやすかったりするなどの注意点があります。

少しでも遮熱効果を期待したいという方は、メーカーのカタログなどで遮熱性の数値なども確認してみるのも良いでしょう。

施工の際は、ぜひ屋根の色も考慮してみてください。

②:遮熱塗装

ガルバリウム鋼板屋根の遮熱性に不安を感じる場合は、遮熱塗装を考慮しましょう。

遮熱塗装の効果は、2℃~3℃の効果が期待できます。

既に遮熱塗装が施されたガルバリウム鋼板であっても、10年を経過すれば再塗装が必要です。

塗装は、屋根材の耐久性にもかかわるため、経年劣化する前に定期的な塗装を心掛けましょう。

③:断熱一体型

横暖ルーフ
ニチハ 横断ルーフ プレミアムS

施工のときは、硬質ウレタンフォームやポリイソシアヌレートフォームなどの断熱材付のものを選びましょう。

断熱一体型ガルバリウム鋼板は、遮熱性と断熱性の効果が大変期待できるため、最近では断熱一体型が一般的になっています。

追加工事もなく、グレードアップのみで施工可能です。

次の章で解説する遮音性にも効果があります。

建物全体で考える

遮熱性と遮音性は、屋根材と下地の間の空気の層や屋根裏の空間(空気の層)の広さなども大きく影響します。

屋根の勾配によって、屋根裏の空間の広さは変わります。窓の数や建物内の作り、外壁材の影響も無視できません。

遮熱性と遮音性は、屋根材だけを意識し過ぎることなく、建物全体で考えるようにしましょう。

どっちを選ぶ?ガルバリウム鋼板の縦葺きと横葺き

ガルバリウム鋼板で一般的に採用されているデザインは、縦葺きと横葺きの2つとなります。

・縦葺き
・横葺き

縦葺き

ガルバリウム鋼板屋根

縦葺きは屋根が縦じま(ストライプ)に見えるもの。主に新築住宅で使用されています。

縦葺きの美しい縦のラインは、シンプルでシャープな印象です。

雨が降っても、雨水が屋根をスムーズに流れます。

雨水が屋根に溜まらないため、雨漏りしにくいという特徴があります。

緩い勾配の屋根でも、施工が可能です。

横葺き

横葺きガルバリウム鋼板

横葺きは屋根が横縞(ボーダー)に見えるもの。横葺きは主に屋根のリフォームで使用されています。

デザインが豊富で複雑な形状にも対応できるという特徴があり、様々な建物や住宅で採用されています。

コロニアルの形状に合わせて施工するカバー工法では、横葺きが採用されます。

緩い勾配の屋根で横葺きは雨が溜まりやすくなるため、オススメできません。

製品保証(横葺き)

ガルバリウム鋼板の横葺きはメーカー製造品の為、屋根材メーカーが製品保証をしています。

製品のグレードによって保証内容が違います。

エスジーエル(SGL)とは、ガルバリウム鋼板を更に改良した高耐久の屋根材です。

会社名製品名種類塗膜保証穴あき
ニチハ横断ルーフαプレミアムSエスジーエル(SGL)20年25年
ニチハ横暖ルーフαSガルバ(GL)15年25年
アイジー工業スーパーガルテクト フッ素エスジーエル(SGL)20年25年
アイジー工業スーパーガルテクトガルバ(GL)15年25年

エスジーエル鋼板に使われるフッ素が環境に悪影響を与えるということから、現在入手が難しくなっています。(生産休止のメーカーあり)将来的には使えなくなる可能性が高いです。

ガルバリウム鋼板はカバー工法にも使える

カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を覆う工事の方法です。

新しい屋根材は、ガルバリウム鋼板のような軽い屋根材である必要があります。

屋根が二重になるので、既存の屋根材と新しい屋根材のメリットが期待できます。

新しい屋根材であるガルバリウム鋼板の遮熱効果と遮音効果に加えて、既存の屋根材の効果を期待できるのです。

ガルバリウム鋼板の屋根材は、カバー工法と相性の良い屋根材です。

まとめ:ガルバリウム鋼板はメンテナンス次第で耐久性を維持できる

今回は、ガルバリウム鋼板の耐久性や特徴について解説しました。

ガルバリウム鋼板は、デザイン性と耐久性に優れた屋根材です。

定期的なメンテナンス次第では、40年以上の耐久性を維持も期待できます。

家のデザインや環境に合わせた屋根材を選んで、安心の家づくりを目指しましょう。

ガルバリウム鋼板の屋根材を使って施工するときは、ぜひ参考にしてみてください。

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