かわらぶき技能士ってどんな資格?試験内容は?

かわらぶき技能士とは瓦を葺く(取り付ける)際に必要なスキルで、国家資格となります。このかわらぶき技能士を取得するには知識と技術の双方が必要となります。伝統的な技法を使い、職人技術を磨くことができます。試験内容は今の実際の現場とは異なる部分もあり(現在は業務効率化の為、手作業部分を機械で行うことが多い。)ますが、手作業の繊細な技術を学ぶことができますので、『屋根瓦職人』のいろはを習得できます。
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かわらぶき技能士 資格一覧表
かわらぶき技能士1級
難易度:★★★
受験資格:7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験。
試験内容:和型で瓦葺きを行う。軒先は、一文字瓦を使用。
試験時間:4時間30分
かわらぶき技能士2級
難易度:★★☆
受験資格:実務経験2年以上、または3級合格者。
試験内容:和型で瓦葺きを行う。軒先は、万十軒瓦を使用。
試験時間:4時間30分
かわらぶき技能士3級
難易度:★☆☆
受験資格:なし
試験内容:F型瓦で瓦葺きを行う。
試験時間:3時間
これまでは『かわらぶき技能士2級』までしかなく、2年以上の実務経験がないと受験できなかった資格ですが、『かわらぶき技能士3級』が新たに追加され、実務経験がなくとも受験することができます。この『かわらぶき技能士3級』に合格すると2級の受験資格をもらえるので、実務経験が2年以上なくても『かわらぶき技能士2級』を取得できます。
学科試験
かわらぶき技能士の試験は年1回となります。学科試験では、屋根、施工法、材料、建築概要、製図、安全衛星について出題されます。
実技試験
実際に瓦葺きを行います。実技試験では普段工事で使う、サンダー(瓦を切断する機械)を使いません。鏨(タガネ)と呼ばれる薄いノミとトンカチを使って、瓦の焼き加減によって微妙に違う部分を細かく調整し、ヤスリで磨いて綺麗に仕上げます。受験される方は『かわらぶき技能士』の試験内容を良く調べて、それに合わせた技術トレーニングをされることをお勧めします。
2019年度 試験日程
項目/時期 | 前期 | 後期 |
受験申請受付 | 2019年4月3日(水)~4月16日(火) | 2019年10月7日(月)~10月18日(金) |
実技試験 |
2019年6月7日(金)~8月11日(日)※3級のみ | 2019年12月6日(金)~2020年2月16日(日) |
学科試験 |
2019年7月14日(日)※3級のみ |
2020年1月26日(日) |
合格発表 |
2019年8月30日(金)※3級のみ | 2020年3月13日(金) |
費用
実技試験 | 18,200円 |
学科試験 | 3,100円 |
かわらぶき技能士受験お申込み詳細はコチラから
熊本職業能力開発協会
http://www.noukai.or.jp/skill/
中央職業能力開発協会
https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html
まとめ
『かわらぶき技能士』は、伝統的な屋根瓦工事職人の基礎を学ぶ良い機会であり、職人としての腕を測る試験です。実際の工事とは違う部分もありますが、屋根工事の基礎をしっかり身に付けることで、現場での応用や、新人の屋根工事職人の教育・育成に役立つかと思います。今後、屋根工事職人としてスキルアップしたい方は是非挑戦してみてください!