脚立・はしごで屋根に登る安全な方法・使い方まで完全解説
お客様
屋根に登りたいけど大丈夫かな?注意することや正しいはしごの使い方を知りたい。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・はしごの正しい使い方
・はしごの種類とその他準備するもの
・屋根に登る際に注意すること
今回は、屋根に登る際の脚立・はしごの使い方について解説しています。
この記事を読めば、正しいはしごの使い方が分かるので、安全に屋根に登ることができます。
さらに、屋根に登ると危険なケースも紹介しているので、スリップで落下などの事故を事前に防げます。
はしごを使って屋根に登る前に、是非参考にしてみてください。
目次
脚立・はしごで安全に屋根に登る方法
脚立・はしごで屋根に登る順番は以下の通りです。
脚立・はしごの設置手順
①:脚立・はしごの角度は75度に合わす
②:脚立・はしごを軒先にたてかける。袖(ケラバ)は禁止
③:脚立・はしごの足元を安定させる
④:2人作業がおすすめ
⑤:脚立・はしご側に体を重心を向ける
⑥:脚立・はしごと雨樋をベルトで固定する
⑦:脚立・はしごの上端は、60cm以上突き出す
①:脚立・はしごの角度は75度に合わす
はしごを屋根に立てかけるときは、75度くらいに合わせるようにしましょう。
75度を超える場合 → はしごが背後に倒れる可能性があります。
75度に満たない場合 → はしごが前方に滑り落ちる可能性があります。
②:脚立・はしごを軒先にたてかける。袖(ケラバ)は禁止
はしごを適当な箇所にかけると危険です。安定な軒先に立てかけるようにしましょう。
袖(ケラバ)や不安定な箇所に立てかけると、横滑りをしてはしごが倒れたり、登ってる途中に落下したりする危険があります。
③:脚立・はしごの足元を安定させる
地面が不安定な場合は、はしごの足元にゴム製の板などを置いて安定させましょう。
はしごによっては両サイドの高さを調整できるものもあります。
足元を安定させることで、はしごの揺れを抑えることができます。
④:2人作業がおすすめ
可能であれば1人がはしごを手でしっかり支えて、2人で作業を行うことをオススメします。
登り降りする際はお互いに声を掛け合って、安全に作業を行いましょう。
⑤:脚立・はしご側に体を重心を向ける
はしごを登る時は、はしごに対して正面に重心をかけて登りましょう。
背面に重心がかかるとはしごが背面側に倒れます。
常に両手・両足でしっかりとバランスを保ちましょう。
はしごの上3段での不安定なので作業はしないでください。
⑥:脚立・はしごと雨樋をベルトで固定する
屋根に登ったら、はしごと雨樋をベルトで固定しましょう。
ベルトで固定すれば強風などで、はしごが倒れる心配もなく安全です。
⑦:脚立・はしごの上端は、60cm以上突き出す
はしごを屋根に立てかける時は、上3段(60cm)を突き出すように設置します。
60cm以上突き出すことは「労働安全衛生法」の法律で定められています。
上端を少ししか出してないとはしごが不安定になり、はしごから屋根に渡る際に危険です。
屋根に登る前に準備するもの
屋根に登る際は以下を準備しましょう。ほとんどホームセンターで売っています。
屋根に登る前に準備するもの
・脚立、はしご
・手袋
・ヘルメット
・屋根専用シューズ
・はしごと屋根を固定するベルト
・安全帯やフルハーネス
脚立・はしご
脚立・はしごは色々なサイズがあります。用途に合わせて選びましょう。
脚立・はしごの種類
・脚立
・二段はしご
・三段はしご
【おすすめ】脚立
脚立は、部屋内の電球交換から、脚立を広げて高所作業など幅広く使えます。
脚の部分が伸び縮みできる機能付きの脚立がオススメです。
地面と脚立を安定させやすく安全で、1階であれば大体の屋根に届きます。
二段はしご
二段はしごは4〜10mの高所作業に適しています。
三段はしご
三段はしごは6〜15mの高所作業に適しています。総二階建ての屋根に下から直接登る場合に使用します。
はしごが長いので登ってる時に結構揺れます。素人の方にはあまりオススメしません。
手袋
屋根の上で作業をする場合、劣化した屋根材や板金や釘でなどで怪我をしてしまうことがあります。
また、はしごを登るときの滑り止めにもなるので、必ず滑り止め付きの手袋を選びましょう。
ヘルメット
屋根の上から、屋根材や木の枝などが落下してくる恐れがあります。
頭をしっかり保護するためにヘルメットを被りましょう。
ヘルメットは、屋根の上からの落下物から身を守るだけではなく、万が一屋根から転落した場合に、頭を守る役割もあります。
ヘルメットがあるのとないのとでは、怪我の度合いも大きく変わりますので、屋根に登るときのヘルメットは必須です。
屋根用シューズ
屋根の上は思った以上に滑りやすいです。屋根に登る時は専用のシューズを履きましょう。
近くのホームセンターに売ってない時は、滑り止め付きの作業靴を選びましょう。2階建の屋根から転落した場合、足や腕の骨折、最悪の場合は死に至るケースもあります。
実際に屋根点検で伺った際に、「自分で屋根を修理しようとして、落下して骨折した」と聞いたこともあります。
脚立・はしご固定用ベルト
脚立・はしごが風で倒れると、屋根から降りられなくなったり、下で作業をしている人に危険を及ぼします。
屋根をベルトで固定することで、安定するので、未然に事故を防ぐこともできます。
屋根に登ってはいけない5つのケース
台風や大雨などの災害後に、屋根を点検やちょっとした修理をする際、はしごは大変便利です。
但し、毎年はしごから落下の事故があり、運が悪いと死亡事故に繋がるケースもあります。
慣れていないと、思った以上に高い所は危険です。
以下の状況の場合は、屋根に登るのはやめましょう。
・屋根の周囲が電線や樹木などに囲まれている場合
・雨が降ったり、風が強い場合
・急勾配の屋根
・屋根の劣化が激しい場合
・はしごの足場が不安定な場合
屋根の周囲が電線や樹木などに囲まれている場合
電線に触れて感電したり、樹木の木に引っかかって落下してしまう恐れがあります。
雨や風が強い場合
雨が降ってる時や雨の後は屋根材が非常に滑りやすくなっていますので、絶対に屋根に登らないようにしてください。
勾配が急な屋根
急勾配屋根は、屋根工事職人でも足場がないと作業が難しいです。
「このくらい大丈夫」と思っても、落下する可能性があるので避けましょう。
屋根の劣化が激しい場合
地面が不安定な場合は、必ず固定できる状態にしてから登るようにしましょう。
不安定だとはしごが傾いて、はしごから落下する場合があります。
まとめ:屋根に登る時は十分に注意して登りましょう
脚立・はしごは様々な用途で使えるので、スペースがあれば一家に一脚置いておくと便利です。
但し、屋根に登る際は十分に注意してください。周辺の状況をしっかり確認し、安全を確保してから作業を行いましょう。
「風が強い日や雨の日は絶対に屋根に登らないようにしてください。」
屋根に登るのが少しでも不安な時は、専門業者に屋根点検を依頼することをおすすめします。