ご自宅のスレート屋根の寿命はいつなのか気になりませんか?スレート屋根のメンテナンス時期や劣化症状がわからないという方も多いと思います。屋根の劣化症状があるにもかかわらず放置していると、後で大がかりなメンテナンスや工事が必要になります。では、スレート屋根の寿命を延ばすためにするべきことは何でしょうか?
本記事では、スレート屋根の寿命時期やメンテナンスの時期について解説します。読めばスレート屋根の寿命を延ばす方法もわかります。ぜひ参考にしてください。
▼記事を読めばこのようなことがわかります
・スレートの寿命
・スレート屋根の劣化症状
・スレート屋根のメンテナンスの時期と方法
目次
1.スレート屋根の寿命
スレート屋根の寿命は、約20~30年と言われています。ただし、何もしなくても良いという訳ではありません。
何もメンテナンスをしなければ、屋根が傷み雨漏りしてしまうなど、寿命は縮んでしまいます。スレート屋根は、主成分がセメントであるため、スレート自体に防水性能はありません。
塗装によって防水性能が保たれているため、屋根の防水性能が切れないように、約10年で塗装による定期メンテナンスが必要です。
2.気をつけておきたいスレート屋根の6つの症状
スレート屋根の寿命を縮めないために、気をつけておきたい症状があります。症状に気づかず、スレート屋根の劣化を見過ごしてしまわないようにしましょう。
気をつけておきたい症状は、以下の6つです。
2-1.色褪せ
スレートの色が薄くなっているのは色褪せで、単に見た目が悪いだけでなく、塗装の防水効果が薄れている状態です。
色褪せは、紫外線により塗装が劣化した状態で、スレートが雨水を吸水する状態のため、今後他の劣化症状が出てくる可能性があります。色褪せがある場合は、メンテナンスを考慮しましょう。
2-2.ヒビ割れ
スレートが雨水を吸収するようになると、スレートは雨水を含んで膨張し、雨水が乾燥するときに収縮します。
これを繰り返すことで、ヒビ割れは発生します。スレート屋根は、たった一カ所でもヒビ割れがあると、そこから雨水が侵入して屋根全体が劣化してしまうため注意が必要です。
約10年が経過すると、ヒビ割れが増えてきます。
2-3.欠け
スレートのヒビ割れは、放置していると欠けになります。約10年を経過すると、増えてくるヒビの中に欠けが出てくるため、早めのメンテナンスを検討しましょう。
小さく欠けている場合は簡単な補修で終わりますが、欠けが大きくなると修理は塗装ではなく、葺き替えやカバー工法といった大きなメンテナンスが必要になってしまいます。
2-4.反り・浮き
スレートの隙間が広くなっていたら、スレートの反りや浮きの症状です。スレートの膨張と収縮でヒビ割れが発生することは解説しましたが、膨張と収縮は反りや浮きの原因にもなります。
反りや浮きは、ヒビ割れと同様に約10年の経過で発生し、横殴りの雨で雨水が侵入するようになります。
反りや浮きは、スレート屋根の劣化症状でよくある症状ですが、塗装工事では直せません。
2-5.コケの繁殖
スレート屋根の防水性能が切れてしまうと、屋根にコケが発生します。屋根についている茶色の汚れはコケで、コケが発生すると、スレートがもろくなります。
特に日が当たらない北面の屋根は、コケが多く繁殖する場所です。約7~10年でコケが発生してしまいます。
2-6.棟板金の釘抜け
スレート屋根の頂点には、屋根材を固定している金属板があります。この棟板金は、横から釘で固定されていますが、棟板金が温度変化で膨張と収縮を繰り替えすうちに抜け始めます。
約10年を経過すると、棟板金を固定する釘が少しずつ抜け始めると把握しておきしょう。放置すると、棟板金が外れて剥き出しになった下地から雨水が建物内部に侵入してしまいます。
点検を依頼するときは、スレートの劣化症状だけでなく、棟板金の釘が抜けていないのかを確認してもらうようにしましょう。
3.スレート屋根の3つのメンテナンス方法
スレート屋根には、屋根の状態に応じてメンテナンス方法があります。3つのメンテナンス方法は、以下の通りです。
・塗装
・カバー工法
・葺き替え
メンテナンスは、劣化の軽いものから、塗装、カバー工法、葺き替えの順になります。
3-1.塗装
塗装は、高圧洗浄でスレート屋根の汚れやコケなどを落とし、キレイにしてから新しい塗料を塗る工事です。塗装することで、防水性能を備えたスレート屋根は、水を弾くようになります。
スレート屋根の寿命を縮めないためには、定期的な塗装を行うようにしましょう。
3-2.カバー工法
カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工事です。欠けや反りなど塗装では対応できなくなった場合は、カバー工法を考慮しましょう。
既存の屋根を撤去せず新しい屋根材を被せるため、屋根が重くなり過ぎないように屋根材が制限されます。しかし、次に解説する葺き替え工事よりも安くなるというメリットがあります。
3-3.葺き替え
スレート屋根の劣化が進んでいる場合や建物の内部にまで劣化がある場合、雨漏りした場合は、屋根を取り替える葺き替え工事が良いでしょう。
屋根の下地も取り替えるため、屋根材を替えてしまうことも可能です。葺き替え工事は、屋根材の劣化を放置してしまったときなど、最も劣化が進んでしまったときの選択肢になります。
葺き替え工事が必要な状態とならないように、定期的な点検やメンテナンスを行って、屋根の寿命ができるだけ長くなるようにしましょう。
▼スレート屋根のリフォーム時期について詳しく知りたい方はコチラから
屋根リフォーム時期は?【コロニアル(スレート)】
4.まとめ:点検とメンテンナスがスレート屋根の寿命を延ばします
今回は、スレート屋根の寿命とメンテナンスの時期や方法を解説しました。スレート屋根の寿命は、約20~30年と言われていますが、定期的な点検やメンテナンスが必要です。
屋根の劣化症状を放置していれば、屋根の寿命は縮まってしまいます。しかし、定期的な塗装を行っていれば、スレート屋根の防水性能が切れることはなく、寿命は縮みません。
屋根の劣化が進んでしまうと、カバー工法や葺き替えといった大がかりな工事が必要になります。屋根の劣化は、外壁や天井などの他の場所の劣化にもつながります。大がかりな工事が必要となる前に、定期的な点検やメンテナンスをするようにしましょう。
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