【今の瓦は災害に強い】自然災害後に瓦が落ちた本当の理由

地震などの大きな自然災害の後は、家の屋根瓦が落ちてしまっているシーンをテレビで目にします。そんなテレビの影響なのか、「瓦屋根は地震に弱い」「重い屋根は建物に良くない」と思っている方がおられます。でも、そこには大きな誤解があります。実は、屋根瓦が落ちるのには理由があります。

本記事では、自然災害後に瓦が落ちた本当の理由を解説します。その理由には、昔の人の工夫と知恵が隠されています。また昔と今の瓦の違いや瓦の重さと地震の関係、現在注目を集めている災害に強い防災瓦についても解説しています。ぜひ参考にしてください。

本記事の内容
・自然災害後に瓦が落ちた本当の理由
・今の瓦と昔の瓦の違いについて
・瓦の重さと地震の関係について
・災害に強い防災瓦について

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目次

1.自然災害後に瓦が落ちた本当の理由とは?

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実は、自然災害後に瓦が落ちる家には理由があります。昔の家は、地震で家が潰れないように、瓦が落ちるように施工されていました。瓦が落ちる理由は、家を守るためでした。瓦は地震に弱い」「瓦は重いから建物に悪い」と思っている方もいるようですが、そこには誤解があります。昔の瓦は、土を瓦に載せる(葺く)だけで、瓦自体は固定していませんでした。小さな地震の場合は、重たい瓦屋根のおかげで安定して、小さな揺れを感じません。

大きな地震の場合は、どうしても左右に大きく揺れて家が傾きます。ところが、一定の角度になったときに、瓦がズレ落ちて屋根が軽くなり傾きや倒壊を防止してくれるのです。また屋根は重いと重心が高くなり、軽い重心が低くなります。昔の家は瓦が落ちることで家の重心が低くなって、家が安定していたのです。昔の瓦には、家を守るための工夫がされていました。

2.今の瓦と昔の瓦の違い

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今の瓦はなかなか落ちません。今の瓦と昔の瓦は、一体何が違うのでしょうか?この章では、今と昔の瓦の違いについて詳しく解説していきます。

2-1.製法の違い

今と昔の製法は、大きく異なります。昔の瓦は、職人の手作りで瓦が作られており、窯の温度を均一に保つことが難しかったため、焼き具合にムラがありました。そのため、捻じれた瓦も多く、きれいで整った瓦を作ることが難しい状況でした。

しかし、今はコンピューターで窯の温度を一定に管理することが可能になりました。捻じれたり、曲がったりすることがなくなり、ほぼ同じ形状の整った瓦が作ることが可能です。整った瓦が作られることで、昔と比べ施工もしやすくなりました。

2-2.施工の違い

昔は「土葺き工法」といって、瓦の下に葺き土を置いて瓦を設置していました。捻じれたり、曲がったりしている瓦の下に土を敷いて、ガタつきを防止していました。今は、地震のときに下に人がいる場合の危険も考慮して、瓦を落とすような施工は行っていません。

土を使わなくなり、屋根自体が軽くなり、家自体の耐久性も高くなったため、瓦は落ちないように固定されるようになりました。屋根が重く、耐震性に不安があった昔のように、倒壊を防ぐために瓦を落とす必要がなくなりました。現在は、「引掛け桟瓦葺き工法」といって、土よりかなり軽い木材と釘で瓦を固定したり、強風でも飛ばされないように上下の瓦をフックでつなげたりするようになり、瓦が落ちることを防いでいます。

3.瓦の重さは昔とほとんど変わっていないという事実

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瓦の素材は、今も昔も変わっておらず、瓦の重さはほとんど変わっていません。瓦は、自然素材の粘土を焼き上げて作ります。瓦の性能を最大限に発揮し、強度を保つためには、一定の重さや厚みが必要だからです。瓦の重さは大きく変わっていませんが、屋根の重さは昔の半分程度の重さになっています。現在は瓦の下に葺き土をおくことはなくなり、桟木と呼ばれる軽い木に瓦を引っ掛けて、ビス留めをして施工しています。

また、日本家屋に多かった棟と隅の段積みが、シンプルな家に変わったことで段積みがなくなり、その分さらに屋根は軽くなっています。屋根は軽くなることで、地震などでの倒壊のリスクは激減しています。

4.瓦の重さと地震との関係

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瓦は重いから耐震性が低い」と考えている方がいますが、それは間違いです。建築基法では、屋根の重さを考慮した構造計算が義務づけられています。屋根の重量に応じた壁量や柱の太さ、梁の太さ、強固な基礎などが確保されます。

地震による倒壊の危険性が高まるのは、屋根の重量ではなく建物自体の構造による影響が大きいのです。最近、地震や強風のリスクを最大限に軽減したいという方向けに、軽量耐震性耐風性に優れた「防災瓦」と呼ばれる瓦が人気です。次の章では、「防災瓦」について解説していきます。

5.地震や台風でも安心?防災瓦とは?

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防災瓦」は、従来の瓦よりも地震や台風に強い瓦です。防災瓦は、瓦同士の連結を強化して耐震性が向上し、瓦を釘で屋根の土台に固定することで耐風性が向上しています。「防災瓦」は、屋根塗装などのメンテナンスも不要の屋根材で、50年以上の長寿命です。設置費用も従来の瓦と、大きく変わらないため、最近では防災瓦が使われることが多いです。近年、増えている巨大台風や地震への対策として、「防災瓦」を一度検討してみてはいかがでしょうか?

6.まとめ:自然災害を経験して瓦は進化する

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今回は、自然災害後に瓦が落ちた本当の理由を解説した上で、今の瓦と昔の瓦の違いについても紹介しました。昔の瓦には、地震で家が潰れてしまわないように、一定の揺れを越えると瓦が落ちるという工夫がなされています。その後、瓦を作る技術と施工法が進化し、屋根は軽量化されています。瓦同士が連結し耐震性が上がり、瓦が屋根に固定されて耐風性も向上しています。

工夫と知恵が生かされていた昔の瓦は、自然災害を経験して、さらなる工夫と現代の技術で今の瓦や施工方法に辿りつきました。昔と比較し驚くべき進化を遂げた瓦で、増える巨大台風大きな地震に備えてください。

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